フランスの音楽コンクール「ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール」のピアノ部門の決勝が行われ、三浦謙司さん(26)が優勝し、昨年の浜松国際ピアノコンクール 過去記事↓

に入賞 の務川慧悟さん(26)が2位に選ばれたと言うニュースが流れました。日本人が活躍ですね。

BS  NHK ドキュメンタリーで再放送されたのを観ました
これはとてもドラマチックなドキュメンタリーでした。
ショパン・時の旅人たち  第一回ショパン国際ピリオド楽器コンクール

昨年9月に
第一回国際ピリオド楽器コンクール  がショパン国際コンクールと同じくワルシャワで開催されました。新たな試みです。ショパン国際コンクールとの違いは、一次予選の課題曲にバッハなどが入っている。、何台か複数の古楽器を選べること。  審査員のお話では完成度を見るのではなく、その人の人となりを見る。あまり古楽器のこと詳しくないですが、ファイナルでは古楽器専門の有名な18世紀オーケストラとの共演でコンチェルト演奏でした。
 ショパンが生きていた当時のピアノを“フォルテピアノ”といいますが、その時代のピアノを使ってのコンクールです。当時のピアノフォルテはペダルが何本も付いていたり、音、減衰の仕方も違う、年代によって、地域によっても異なります。、そして現代ピアノよりもさらに様々な音が出せるということでした。バラエティに富んでいる。あるペダルを使うとすごくソフトな響きでした。
 
2次予選の川口成彦さん(第2位)の演奏です。2次予選、ファイナルとも何度もカーテンコールありました。現代ピアノと音が違いますね。


なにより、ショパンが実際に演奏、弾いて作曲した時に使われていたピアノとなると、本当はどのような曲に考えて仕上がられたのか、どういった響きであったのか、、と興味が湧きます。
 何人か取材していましたが、優勝候補でもあったと思われる2位の川口成彦さん。
私などが書くのもなんですが、謙虚で、素直でお話 演奏ともにとても良かったです。お人柄が現れる。ショパンの楽譜や当時使われていた古楽器にふれると、ショパンと対話しているような、繋がりを感じるのだそうです。学生時代から古楽器に触れ魅せられ勉強なさっています。古楽器歴10年のベテランです。
 川口さんはピアノ大好き少年ではあったがピアニスト、ピアノ科進学は、自分にはどうかな、、、、ということのようでしたが、最終的にやっぱりピアノが弾きたいということで芸大の音楽部 学理科に進学、いろいろな時に決断は必要ですが、それが現在につながっています。ここで古楽器に出会ってからが新たな始まりですね。大学院、留学。。そして現在と進んでいす。
 他のコンテスタントの中には、ショパンコンクールセミファイナル出場の経歴がある方や、子供の頃より注目されてきた人など多彩でした。小さい時からピアニストを目指してきた人たちも多かったと思います。
参加者は川口さんも含めて、その後コンサート活動や、他のコンクールに向けての準備とそれぞれでした。
 来年はいよいよ5年に一度のショパン国際ピアノコンクールがあります。

コンクールにはドラマがあるといいますか、何が起こるか分かりません。古楽器なので一台コンクール最中に鍵盤が一個浮き上がり故障、応急処置で続行。
 昨年の浜松ピアノコンクールでもドキュメンタリーを組みましたが、優勝候補、注目ピアニスト、ではなくトルコの若きピアニスト ジャン・チャクムルさんに優勝が持っていかれました。
このショパン国際ピリオド楽器コンクールでも川口成彦 さん他2名が優勝候補とされていたような感じでしたが、ファイナルで個性的な演奏をされたポーランドの若手トマシュ・リッテルさんが優勝でした
毎年若いピアニストが出てきていますし、いつどこで開花するか分かりません。

 NHKでTVアニメにもなりましたコミック漫画「ピアノの森」のようです。
コンテスタントにはそれぞれドラマがあり 思わぬ展開で優勝は若きピアニス(主人公の一ノ瀬 海)になる、という。「ピアノの森」は今年2度放送されました。いろんなピアノ曲が聞けてよかったです。「ピアノの森」の関連したCDがリリースされたり、コンサートが開催されたりしていました。ちょっとしたピアノ、ブーム、人気ですね。

川口成彦  公式 https://naru-fortepiano.jimdo.com/