
マルタ・アルゲリッチ 子供と魔法
2011年5月 著者オリビエ・ベラミー 訳者 藤本優子 音楽之友社
「天才とは、気がおもむくまま童心に帰れる人のことを言う」 シャルル・ボードレール
これはこの本の最初に書かれている言葉です。
マルタ・ アルゲリッチ 世界的ピアニストで日本でも大変人気があります。Youtubeでうろうろしてピアノ演奏聞いているうちにこの本のことを知りました。
大変詳しく、内容が充実、そして著者の文章、描き方、表現も良くてとても面白く読みました。
まるで著者がその場にいて書いたような表現なんです。
アルゲリッチは神童といいますか、早くから才能が認められ、正確で速いテンポ、自由な表現ができる人のようです。
現在70代ですがトレードマークのくせ毛のロン毛。肩までおろし今日本で流行のグレーヘアー自然体です。
本には両親のこと、子供の頃生まれ育ったアルゼンチンのこと。幼少期からのとこも細やかに書かれています。
多くの人々、音楽家とも交流があり、世界で名だたるピアニスト、音楽家が本には登場してきてそれらも興味深かったです。
3度の結婚はともに音楽をする人たちでしたが、離婚後も交流があるようです。アルゼンチン→ウィーン(14歳)→ヨーロッパ各地→ニューヨーク→ショパンコンクール1位→演奏旅行各地→再び南米 →ヨーロッパetc
と年譜を見ると各地を転々と、より良い指導者を求めて、あるいは演奏旅行にと世界的に移動が多いです。
旅と言いますか、放浪は音楽に良い影響があるんでしょうか。モーツァルトもしかりです。
素直な性格 でも緊張もする性格、納得がいかないとコンサートをキャンセルしたり、、
魅力的な容貌もですが、キャラクターそのものにも惹かれていきます。
これが昨年読んだノンフェクション アーチスト本の中で一番ですね。小説みたいに読めます。
毎年 別府アルゲリッチ音楽祭(1995から)に来日します。
日本では人気があり、またアルゲリッチも日本が大好きのようです。
ジャズでは何人かお気に入りのピアニストおりますが、クラシックピアノは、、これからまたよく聞いて好きなピアニストを探していこうと思います。
昨年、こういった音楽家アーティストの本を何冊か読みましたが、、、
フジコ・ヘミング・・ 過去記事 ピアノを楽しむ その3 フジコ・ヘミング でも書きました。何冊か読みました。たいへん読みやすく自身の文章で書かれていて人柄がよく分かりました。
北海道が生んだビックアーティスト玉置浩二の 玉置浩二★幸せになるために生まれてきたんだから
それと昨年の浜松国際ピアノコンクールでも話題となった、牛田智大さん…過去記事 浜松国際ピアノコンクール ピアノを楽しむ その2 でも書きました。13才のころに書かれた本 リトル・ピアニスト 牛田智大 (扶桑社BOOKS)
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